感覚に問題がない患者さんであっても、推奨範囲を大きく逸脱する温度変更は避けましょう。
足に触れた時の温度や、皮膚・爪の色から循環状態をアセスメントしましょう。
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くすぐったさ対策: 足裏はくすぐったがる方もいます。その場合は、少し圧をかけるように洗うと、くすぐったさが軽減されることがあります 。患者さんの反応を見ながら調整しましょう。
お湯がこぼれにくい: 患者さんが動いてもお湯がこぼれる心配が少なく、シーツなどを濡らしにくいです 。
指で押してみて、跡が残るか(圧痕性浮腫)、左右差はあるかなどを確認します。むくみは、心臓 、腎臓 、肝臓 の病気や、低栄養 、静脈やリンパの流れの問題 など、様々な原因で起こります。むくんでいる皮膚は伸びて薄くなり、傷つきやすくなっているため(菲薄化)、優しく扱う必要があります。
片付け: 使用した物品を片付け、感染対策に留意して処理します。床が濡れていないか確認し、清掃します。
これは、熱すぎるとヤケドのリスクがあり、ぬるすぎると温熱効果やリラックス効果が得られにくいためです 。
コミュニケーション: 足浴 事前に「足の裏はくすぐったいかもしれませんね。少ししっかりめに洗いますね」と伝えたり、洗いながら「くすぐったくないですか?」と確認したりすることも大切です。患者さんの反応を見ながら、力加減や洗い方を調整しましょう。
効果: 乾燥によるかゆみ、ひび割れ、皮膚トラブルを予防します。マッサージ効果で血行促進も期待できます 。
コミュニケーション: 足浴 右麻痺の場合は失語症、左麻痺の場合は注意障害や半側空間無視などを合併している場合があります 。コミュニケーション方法を工夫したり、食事のセッティングを健側にするなどの配慮が必要です 。
足の浮腫ケアに足浴を行う目的や、方法、注意点についても紹介していきたいと思います。
足を温めたり、足先を洗う「足浴の効果」は、足を綺麗にするだけではありません。足浴の効果をまとめてご紹介します。
患側の保護: 麻痺側の下肢は動かしにくいため、ぶつけたりしないよう注意が必要です。